「うふふふふふふ、やっと、やっと完成ですっ! 依頼を受けたときは正直『え?』とか思いましたけど重火器っていうのも悪くないですねぇ、ふふふふふ。
この不合理かつグロテスクなフォルムの中に隠された様々な機能を再現するのには手を焼きましたけどっ!
しかし科学に魂を売ったこの私にはちょっとしたスパイスってなものですっ!
いやん、さすが私っ! 本当はドリルとかレーザーとか付けちゃいたいんですけどそれでは原作のコレとは別物になっちゃいますからねぇ……。
ともかくっ! もう少しでお渡しできますから待っててくださいね龍宮さん――――――――――」







 正直な所を言えば、仕事というのは面倒なモノなのだ。
まあ、面倒でない仕事など仕事たりえないし、そもそも金を払ってもらっている以上は確実にこなす義務があるのも分かっている。
「義務とはやりたくないことをやることさ」という言葉もある。そんな訳で、仕事をすること自体に異議は無い。
 だが。だがしかし。
「Freeze(動くな)」
マッチョかつ黒服な敵五人に囲まれたこの状況。中学三年生のうら若き乙女には、いささか不釣合いな物ではなかろうか。




   THE MAXIMUM!! 〜龍宮さんの仕事風景〜




 私の周囲を塞ぐように立つのは、屈強な肉体を持つ黒服たち。
しかしまあ、一体どこで戦争を起こすつもりだろうか。
ぱっと見では判別し辛いが、体の各部を魔法なり科学なり薬品なりで強引に強化しているようだ。
しかもしかも。よく見ればサングラスは閃光防御性を備えた暗視ゴーグルだし、一分の隙無く着込んだスーツは防弾性。
スーツの張り具合から見て、背中には大型拳銃のホルスターが仕込まれているらしい。

 ……それに比べて自分の装備と言えば。
愛用のヴァイオリンケースに収納したジェリコ二丁。それと、恐らく――――、いや、100%役に立たないであろうスナイピングライフルが一丁。
なんとも頼りない装備じゃないか、ええ?

「“障害”と認識。排除します」

 当然の如く相手は待ってくれないらしい。鈍器と称しても何ら問題ない巨大な拳がこちらへ繰り出される。
それを全て回避しきる。
人間としては早いのかもしれないが、しかしこちらは人外相手が中心の仕事人。この程度、避けきれなくては生き残れない。

「――アァァッ!」
――銃のケースを盾にして、筋肉の壁を突破する。幾ら動きが鈍重とはいえ素手で勝てる相手だとは思わない。
オーケーオーケーさあ行くぞ。そして只無心に地面を蹴り、走る、走る、走る――――!


「……ッ!」
 二十メートル程距離をおいた所でブレーキをかけ、後方へ体を向ける。 そこには当然の如く、片手に銃を構えた黒服達が。

 パァン。乾いた音が辺りに響く。不気味なほどに正確な射撃。
ひうんひうんと空気が叫ぶ。
全ての弾丸が私の心臓めがけて疾走する。音速を超えた金属塊は、私に避ける暇など与えてはくれない。
だが。

「まあ、正確すぎるのもどうかと思うが――、な」
心臓めがけて来るならば、心臓の位置をずらしてやればいい。とても間に合う距離ではないが、しかし私には“魔眼”がある――――――

「我が魔眼にスピードは通用せん」

 魔眼で反射神経を無理矢底上げし、止まったような世界の中で銃弾の嵐を掻い潜る。脳裏を掠めるのは、CMで見たウォシャウスキー・ブラザーズの映画のワンシーン。
結局ラストはどうなるんだ、アレ。
……はは、これが終わったらちゃんと見てみるのも悪くない。そんな下らない思考と共にギターケースを蹴っ飛ばす。
衝撃で宙を舞うジェリコ二丁。
それを両の掌に収める。さあ、体勢は整った。
もう一度、さあ、走れ、走れ、走れ――――!

 相手までの距離は、十五メートル。
どこからともなく取り出した鉄塊の如きグルカナイフを振り回し、一体の黒服がこちらへ突進してくる。
残りの四人は援護射撃といったところか。
まあいい。むしろ好都合だ。慎重かつスピーディに一人づつ屠り去る。それが、最良。

 そして、十メートル。
走る速度は落とさず、飛んでくる銃弾を避ける。空気の裂ける音が鼓膜を叩き、地面を銃弾が抉る。

 五メートル。
左手の引き金を引く。銃特有の乾いた音が響き、硝煙の臭いが弾けた。
――――疾走する銃弾が片方の戦闘人形の胸部にめり込む。しかし、銃弾はその身体を貫くことなく地面に落ちる。
防弾スーツの効果もあってか、防御力だけならそこらの妖魔の比ではないらしい。
相手は全くのノーダメージ。
怯むどころかこちらに隙が出来て好都合と言わんばかりにその鉄塊を振り落とさんとする。

 ――私はもう一度銃を構える。狙うのは、相手の頭部でもなく、心臓でもなく、巨大な鉄塊を握るその拳。
魔眼を再度発動させながら、ジェリコの引き金を引く。
パァン、と小気味良い音が響き、数瞬の後に地面を叩く金属音と血の滴る音がした。
吹き飛んだ指を庇うようにする黒服の隙を突き、丸太のような足を踏み台にして背中に飛び乗る。
そして、生身であり唯一致命傷を与えられる部分――後頭部に銃口を突きつけた。

「まず一体……ッ!」

 残りの距離は、零メートル。
慈悲なく容赦なく満遍なく、私はトリガーを引き絞る。







 疲労感が身体を駆け巡る。
ああ、流石に魔眼の連続使用は不味かったか。頭がズキズキと痛む。
まあいい。大切なのは過去を振り返ることではなく、前を向いて現状を確認することだ。
こちらに突進してきた一体の黒服を始末し、残りは四体。魔眼はもう使えない。
……正直言って、このままでは勝てる気がしない。一体倒すだけでこれだ。後四体も倒すなど、このままでは到底及ばない。

 ――――ビビビ、ブチッ。

 突如、黒服の一人から、チューナーを弄るような機械特有のノイズ音が流れる。

≪HAHAHAHA、中々やるね、お嬢さん。おおっと、音声だけで失礼するよ≫

 聞こえてきたのは場違いに軽いノリの声。
恐らくスピーカーでも内蔵されていたのだろう。って事はあれが親玉か。
何にせよ、殺すべき対象が明確になったのは僥倖だ。

≪私の顔を見られないのは残念だねぇ。どうせ試作品なのだからディスプレイくらい付けてもよかったかな?≫

「……はっ。貴様の素性なんぞに興味は無い」
ついでに言えば此処に来た目的にも、だ。

≪HAHAHA、仕事人だね。お嬢さん。そんなことは私には関係ないって声だ≫ 「当然」
≪はは、いいねえ。……いやあ、気に入ったよ。どうだ? 私たちの側につかないか? その戦闘力をここで摘み取ってしまうのは些か惜しい気がするのでねぇ……。
勿論ただとは言わない。君が依頼主からいくら報酬を受け取るのかは知らないが……そうだな、五倍出そう。それでどうかな?≫

 それはつまリ、私に学園を裏切れという事。
敵に交渉してくるなど馬鹿げてるとは思うが――はは、成る程。随分と魅力的な条件じゃないか。
こっちは金で動く仕事屋だ。重要なのは金。Money talksとはよく言ったものだ。
……よくよく考えれば、学園長には大した義理も無いし、乗ってみるのも悪くない。

「……その条件を呑めば命は助けてくれると?」
≪勿論。金の上での約束に嘘は吐かないさ≫

 これ以上私が手を出さないなら、相手もこれ以上手を出さない。
ならば。もう答えは決まっている。
と言うより、選ぶ余地など無いだろう? 答えは当然――――



「だが断る」



≪……HAHA、やっぱり君は仕事人だ≫
「当然だ。一旦仕事を引き受けておきながら金で転ぶような、そんな美学の欠落した事が出来ると思うのか? どんな世界だろうと信用を無くしたら終わりだ。覚えておけ莫迦野郎が」

≪――――では、命は諦めると?≫

「そうさ。諦めてやるよ」
この提案を断ったという事は、つまりそういう事。
命は惜しいが、これはプライドの問題。命乞いして助かるか、最後まで抵抗して犬死するか。

≪……では、サヨナラだ。お嬢さん≫

 二体が例のナイフ、二体が大型拳銃を構え。そして――、ナイフを持った黒服はやはりこちらへ向かってくる。
先程のように魔眼が使えるならともかく、今この状態での迎撃は不可能。しかも数はさっきの二倍だ。



 ――――ああ、お望みどうり諦めてやる。
諦めてやる諦めてやる諦めてやるさ。



「このままの装備で貴様らを屠り去るのは――諦めてやるよ」



 ジジジジジィ。胸元のジッパーを開け、胸の谷間から小型通信機を取り出す。
そして、発信ボタンをプッシュ。
短いピープ音のあと、「もしもし」と楽しげな声がスピーカーから流れ出す。
「ああ、ハカセ?」
『はいはいはい、お待ちしてましたよー?』
「そうか。今ピンチ。例のアレ、頼んだ」
『了解です♪』


≪無駄な足掻きは晩節を汚すだけだよ、お嬢さん。苦しまずに死にたくはないのかね?≫
「ふん、貴様に私の心は永遠に分かるまい」

 ああ、今のは一度言ってみたかったんだ。
ガコン、と音がして地面が開く。どんな構造だよとかそういう冷淡な突っ込みは受け付けない。

 奈落のようなソコから出て来たのは――――薄汚れた布に包まれた、墓標の如き巨大な十字架。


 台の上から十字架を引き摺り下ろし、巻きつけられた革のベルトを軽く引く。
布を固定していたボタンがバチバチバチと次々に弾け飛び、最後に布も地面に落ちて――――、そして現れたのは巨大な十字架型の『重火器』。
ああ、流石ハカセ。いい仕事をしている。『最強の個人兵装』をここまで再現するとは。

 十字の交差した部分にある髑髏を模した引き金を持ち――というより『掴む』と言うのが正しいか。
予想はしていたが、随分と重量のあるエモノのようだ。使いこなすには随分と骨が折れそうだが――まあいい。
十字架の短い方を脇に挟み、手元で最強の個人兵装――パニッシャーを操作し、そして反対の長い一方を敵に向け、
「まず一体」
引き金を握った。
 パニッシャーが唸る。最早銃撃音などという生易しい物ではない。例えるなら鼓膜を容赦なく叩く重奏音。
予想以上の衝撃。立っているのがやっとだ。とても精密な射撃など行える状態ではないが――しかし、そんな物は必要ない。
 こちらに向かってくる黒服の右腕に銃弾が当たる。
腕が弾けた。血塊が飛散し、肉塊が爆散する。
少し銃口をずらせば胸部が弾け、そして頭部に銃弾がめり込み――――爆発した。
最早脳漿と肉片の見分けすらつかない。もう一体も同様に。今度は胴体に着弾。連射される大口径の銃弾が容赦なく胴体を分断する。
引き金を握る手を緩める。中々に衝撃的な光景だが、何の事は無い。
たったの数秒で血と肉の塊が出来ただけの話。人一人殺(バラ)すには十分すぎるとはよく言ったものだ。

≪冗談と馬鹿が総動員と言うのかな……これは。防弾スーツがまるで紙切れじゃないか! HAHAHA、素晴らしい技術力だッ≫

 後方で待機していた黒服の片方から声が響き、背中から取り出しらしい大型の拳銃を両手に構えながらこちらへ向かってくる。未だやるつもりか?
「無駄な足掻きは晩節を汚すだけだぞ?」
≪HAHAHA、こりゃあ一本取られたね。だが最後までやらせてもらうよ。色々とデータが欲しいのでね≫

 言うが早いか黒服たちは同時に引き金を引き絞る。
計四発の銃弾がこちらを捉えるが、私はパニッシャーを盾にして応戦する。
「ぐぅ…ッ」
三発までは防いだものの、この重量は如何ともしがたい。捌ききれなかった一発が肩を掠める。
……破壊力は文句なしと言って良いが、この扱いにくさはどうした物か。もう少し軽量化するようハカセに頼もうか。

「……ッ!!」
軋む身体に鞭を打ち、再度パニッシャーを構えた。今回は無駄弾無しの方向で。正直言ってあの衝撃はキツイ。

 ――――再度引き金を握り締める。
騒音が響き銃弾が放たれた。一度使えばどんなじゃじゃ馬だろうとある程度は手懐けられる。
迅速かつスピーディに。いくら機械人形といえど急所を潰されれば死ぬ。
狙うのは心臓。理由は簡単、頭と違って外れてしまっても致命傷を与えやすいから。
胸部の内側から爆発したかのような悲惨さで、また一体があの世逝き。これで残りは一体。
さあ、どこだどこにいる?
前、左右、頭上。土煙の中ぐるりと視線を滑らせてみるが、あの巨体はどこにもいない。
ならば選択肢は一つ。私の背後――――!?

≪YEEEEEEHAAHHHH!! もらったッ!≫

 咄嗟に振り返ればダブルハンドガンで構えた黒服が。
いつの間に、とかそんな事はどうでもいい。腰に差したジェリコでは応戦できない。
重要なのは、今非常にやばくてやばくてとてつもなくやばい状況で、そしてやるべき事が在るという事――――!

≪アリーヴェデルチだ、お嬢さん≫

 はは、ギリギリのタイミングではあるが――――今すぐその発言を撤回させてやる。サヨナラするのは貴様のほうだ。
髑髏を模した引き金を百八十度回転させる。ガキン。ギアが噛み合う音が腕を伝わってきた。
縦半分に割れた短い一方から現れたのは銃口、否、砲身。体勢の関係で後ろを見る事はできないが――構うものか。
この距離なら外しようが無い。
そして、引き金を握り締める。


 そして爆音。


 ――――銃弾のときとは威力が桁違い、だろう。
それも当然、発射されたのは惑うことなき“ミサイル”だったから、だ。

≪な、あ、アアアァァァァハハハハハ! これはッ! ミサイル! 何を考えているッ!……自滅する気か、お嬢さん≫
「真逆」

 パニッシャーを盾にして、後は覚悟を決めるだけ。さあ、覚悟はいいか? 私はできてる。
先程よりも数段大きな音がして、私の身体に熱風が突き刺さる。



 視界が閃光で掻き消され。
ぐるり。私の身体は吹き飛んだ。







≪真逆真逆。流石だねお嬢さん。あそこでミサイルを使うとは。転移魔法を使った意味はなかったかな?≫
「往生際が悪いぞ。生首は生首らしくとっとと死んでろ」

ごろりと転がるスキンヘッドの生首。
半分近くがグチャグチャになった生首から声がするというのは精神衛生上よくないものがある。当分肉は食えなさそうだ。

「痛っ……」
いくらパニッシャーを盾にしたからと言っても、あの爆風は到底防ぎきれるものではなかった。
着地に失敗した所為か体のあちこちが痛む。
女の命たる髪と顔は守られたものの、肩やら脚やら火傷状態だ。
まあいい、痛みさえ我慢すればいいのだ。治療方法などいくらでもあるのだから。

 痛む腕で無理矢理パニッシャーを抱え、銃口を生首に突きつける(といっても、その重量を支えきれていないので『乗せる』と言うのが正しい気がするが)。
ミシ、と嫌な音がして、≪ぬお……≫と焦ったような声が聞こえてくる。痛くも痒くもないくせになんて野郎だ。
≪この凶器を退かしてくれんかね? いや、安心したまえ。決してジオングのように口からビームなど出たりはビガガガガ≫
「下らん発言はいらん」
パニッシャーに体重をかけてやると、スピーカーからは嫌なノイズ音が流れ出した。いい気味だ。そのまま壊れてしまえ。

≪ふふふ、それにしても本当にいい腕だ。本気でこちらにつかないかね?≫
「断る。意外としつこいな」
≪それは残念……と、そろそろスピーカーが限界かな?≫

 所々ノイズの混じった声になってきた。
そりゃまあ、ここまでグチャグチャならしょうがないと言うか、むしろ今稼動してる事自体が奇跡と言うか。
「……それは丁度いい。さっさと消えてしまえ。なんなら私が破壊してやるぞ?」
≪いやいや、それは困る。お嬢さん、貴女に言いたい事があるのでね≫
「……聞いてやるよ。そしてさっさと消えな。仕事が完遂できん」
≪あははははははははは、そうかそうか≫

 スピーカーの向こう側からは伝わって来たのは皮肉と悪意に満ちた笑い声。
聞いているだけで胸糞悪くなる。ああ、さっさと終わってしまえ。
≪貴女は――銃の腕も優秀だ。仕事をやり遂げる覚悟と精神力も持っている。
だが、遅い。余分なことを考えすぎだ。何を迷っているのかな? 目的の遂行のみ念頭におけばたやすい事だろう。
障害になるものの人間性。思想。立場。一切考えちゃあだめだ。鈍る。
どのみち殺す事になるんだ。無駄極まりないだろう? そんなことはないって顔だね。でも、現に今こうして敵を生かしている。甘いのだよ、貴女は。どこまでも甘い。それとも酔狂なのかな?
ともかく――……こんなことをしていれば、きっと貴女は生き残れない≫

 ……はは、成る程。そういうことか。
「ふん」
更にパニッシャーへ体重をかける。メリメリではなくバキリ、という音がした。
特殊金属で覆われた頭蓋が陥没し、そこから血と脳漿が顔を覗かせる。やばい、肉が本当に食えなくなる。
……何にせよ、今ので壊れたな。
≪ああ、図星だnビガガガガガガガガガガガ――――――――――≫
最早、耳障りなノイズを生み出すだけの物体と化した黒服の生首。だが、まだ音声を聞き取るくらいの力は残っているだろう。
壊れかけたマイクにもちゃんと聞こえるように、大声で叫んでやる。

「ああ、貴様の言う通りだ。重々承知しているよ。今回は調子に乗りすぎた。だがな

 ――――こういうのも、悪くないと思ってる。

ハハ、くだらんと思うなら思えば良いさ」

 この考えも甘えと言うか、事実からの逃亡なのかと思いながら。
パニッシャーの引き金を引く。
銃弾が地面を抉る音と、脳漿の飛び散ると嫌な音がする。
これで終わり。携帯の短縮ダイヤルでじじいに連絡する。処理は学園側に任せればいい。

 酷く疲れた。今日はもう休もう。銃の手入れも楽しみにしていた餡蜜も後回しでいい。パニッシャーは趣味の悪い墓標ってことで放置。
そして、細かいことを考えるのも――
「……ま、今はいいか」
今日は傷を治したらさっさと寝てしまおう。意外とこれ、重症かもしれないし。
重たい脚を引きずって、私は帰路へついた。












 ビガガガガガガガガガガガ――――――――――

≪――――ははは、くだらないが――酔狂なのは私もか? HAHAHAHA――――≫

 ビガガガガガガガガガガガ――――――――――




 ――――――――――ブツン。












≪It is you that is punished?  Or it is me?≫ is the END......












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